【内紛の影響も？】天馬（7958）の株主優待と同封書類

ホームセンター等でよく見かけるプラスチック製収納用品「Fits（フィッツ）」のブランドで知られる、天馬（7958）の株主優待です。

▼2020年7月14日現在のデータ

【株価】
1,641円

【優待権利確定月】
3月

【年間配当予想】
80円

【優待内容】
100株以上：クオカード1,000円分

【配当+優待利回り】
5.48％

▼挨拶文と一緒に撮影。自社製品シリーズの絵柄となっています。

こちらの銘柄は2016年に実施された立会外分売で当選して以来保有し続けています。その後株価は2,000円を上回る時期もありましたが、現在はほぼ分売時の価格に落ち着いてしまっています。
会社四季報のデータによると天馬は有利子負債が0・自己資本比率は80％近く・そしてPBRも約0.5倍。さらには配当方針としてDOE（連結純資産配当率）2.5％以上を掲げており、配当利回りだけで約5％近く！という事で見る人によっては超魅力的なのですが、株主数は6,000名前後とあまり目立っていない印象です。個人的にはお買い得な銘柄と思い分売後にすぐ売却せず保有しているのですが（当時は年間配当40円でした）、直近ではベトナム現地子会社での贈賄疑惑による制裁金リスクもあり、買い手が少ない状況なのかもしれません。

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さて、私は忙しくてもなるべく会社から届く株主通信や事業報告書などには目を通すようにしているのですが、同社の報告書を開いた瞬間の違和感を覚えています。

▼何か気づくことは無いですか？（光で紙が反射していること以外で）

こちらのページは1ページ目です。通常であれば、代表取締役の挨拶から始まるのですが、今回は株主総会での取締役選任に関する委任状争奪戦があったせいか完全に文字だけのページになってしまっています。株主総会が終了した直後に報告書を数日以内に印刷・封入⇒発送する事は至難の業なので、恐らくこのような事態となったことで事前に体裁を変えて作っていたのでしょうね。取締役一覧も報告書にはありませんでした。

また一部報道や「天馬のガバナンス向上を考える株主の会」twitterアカウントの書き込みを見ると、株主総会で取締役就任を否決された3名のうち2名は、執行役員として引き続き大きな権限を持つようですね。また、株主提案として取締役候補として挙げられた旧執行役員8名も、その後どのような処遇となったのか分からない状況となっています。

天馬のホームページを見ても、役員一覧には取締役しか記載されていないので一般株主には本当のところが全く分かりません。上場企業なので一定の透明性は欲しいのですがね…。今後、株主提案側についた（旧？）執行役員さんの風当たりが強くならない事だけを望んでいます。